『私にできることは?』 現実に即した人権劇
2018年11月6日 19時08分人は集団で生活をすると、様々な問題が出てきます。それは、子どもも大人も差はありません。集団で生活をするということは、自分が考えもつかないような考えや価値を認めるという、日本人にはとても難しいことをうまくクリアしていく必要があります。当然、それぞれ価値観が違うのですからぶつかり合います。認めにくいことも出てくるでしょう。特に単一民族としての歴史が長い日本には古くから伝わる良さもあるけれど、みんな同じというところから始まる子育てや自然に生まれてしまう連帯意識や恥ずかしいからやめようという恥の文化が、みんなとの違いを認めずらいということにつながっていることを忘れてはいけません。
トラブルは毎日のようにある中で、いついかなる時も、どの瞬間でも、判断を迫られ、自分にできることを実行していくことで、成長し、相手を理解し、認め、尊重する土台が作られていくのです。トラブルになった時にこそ、鍛えられるのです。どうか、相手を傷つけない、相手を思いやり、喜ばせる行動をとっていける人に育っていってほしいと願っています。一人では気づかないことも、ここでこそ、みんなの手で、みんなが幸せな気持ちで過ごしていけるよう行動していくことが大切ですね。
今日の5年生の演劇は、私の話のように難解ではなく、とってもわかりやすくてそれでいて涙が出そうなほどほっこり感動しました。子どもたちのこの演劇にかける思いが、そのままストレートに伝わってきました。はきはきと伝えるその言葉は、直球だからこそ、心に響くのだと感じました。一人でも多くの人が覚醒をして、『私にできること』を実践していってほしいなぁと思いました。